初めて英語を学ぶ時、最初に出会う動詞はたいていbe動詞なのではないでしょうか。
一見シンプルなイメージを持つbe動詞ですが、種類が色々あったり、主語によって使い分けが必要だったりするなど、意外に複雑な面もあります。
この記事では、「どんな時にbe動詞を使うのか」「be動詞にはどんな種類があって、どう使い分けるのか」などを解説します。
英語のbe動詞とは
英語のbe動詞は、「~です」「~でした」のように物事を説明したり、「(~が)あります」「(~が)ありました」のように存在を表したりする動詞のことを言います。
be動詞には、現在形 am・is・are、過去形 was・were の5種類があります!
be動詞を使った簡単な例文を見てみましょう。
I am Taro Yamada.(私はヤマダタロウです。)
You are so beautiful.(あなたはとても美しいです。)
There was a big castle.(大きなお城がありました。)
どんな時にbe動詞を使うのか
上の例文を見てみると、be動詞は数学の式に使われる「 =(イコール)」と同じような役割を果たしていることがわかります。
I am Taro Yamada.(私はヤマダタロウです。)
↓
I = Taro Yamada (私 = ヤマダタロウ)
このように、主語の状態や存在を具体的に説明する場合にbe動詞が用いられます。
be動詞の使い分け
be動詞は、「主語の種類」と「時制※」によって使い分ける必要があります。
※英語の「時制」とは、過去・現在・未来などの「時」を表すために動詞の形を変化させることを言います。
①主語によるbe動詞の使い分け
主語が「I(私)」の場合はbe動詞「am」を、主語が「you(あなた)」「we(私たち)」「they(彼ら)」「these(これら)」「those(あれら)」の場合はbe動詞「are」を使います。
また主語が「he(彼)」「she(彼女)」「this(これ)」「that(あれ)」「It(それ)」の時は、be動詞「is」を使用します。
②時制によるbe動詞の使い分け
現在の状態を表す場合は、現在形のbe動詞「am」「are」「is」を使います。
過去にそうであったことを表現する場合は、過去形の「was」「were」を用います。
ちょっとわかりにくいので、表にまとめますね!
主語 | 現在形 | 過去形 |
I(私) | am | was |
you(あなた) | are | were |
he(彼) | is | was |
she(彼女) | is | was |
we(私たち) | are | were |
they(彼ら・彼女ら) | are | were |
It(それ) | is | was |
this(これ) | is | was |
that(あれ) | is | was |
these(これら) | are | were |
those(あれら) | are | were |
現在形「am」「is」の過去形は「was」、現在形「are」の過去形は「were」となります。
例文を少し見ていきましょう。
現在形 I am a high school student.(私は高校生です。)
↓
過去形 I was a high school student.(私は高校生でした。)
現在形 She is a teacher.(彼女は教師です。)
↓
過去形 She was a teacher.(彼女は教師でした。)
現在形 We are members of the group.(私たちはそのグループのメンバーです。)
↓
過去形 We were members of the group.(私たちはそのグループのメンバーでした。)
be動詞の使い方
今まで見てきた例文は、すべてbe動詞を使った肯定文でした。
英語の肯定文とは「~です」「(~が)あります」「~します」といった文のことを言います!
では、疑問文(~ですか?)や否定文(~ではありません)の場合、be動詞をどのように使えばよいのでしょうか。
be動詞の使い方 ①疑問文
be動詞を使った文を疑問文にする場合、主語とbe動詞の位置を入れ替えて、語尾に疑問符「?」をつけます。
肯定文 This is your notebook.(これはあなたのノートです。)
↓
疑問文 Is this your notebook?(これはあなたのノートですか?)
肯定文 You are a tourist.(あなたは観光客です。)
↓
疑問文 Are you a tourist?(あなたは観光客ですか?)
be動詞の使い方 ①否定文
be動詞を使った文を否定文にする場合、be動詞のうしろに「not」をつけます。
肯定文 She is a doctor.(彼女は医者です。)
↓
否定文 She is not a doctor.(彼女は医者ではありません。)
She isn’t※ a doctor. ※isn’t → is notの短縮形
肯定文 They were policemen.(彼らは警察官でした。)
↓
否定文 They were not policemen.(彼らは警察官ではありませんでした。)
They weren’t policemen. ※weren’t → were notの短縮形
まとめ:どんなときにbe動詞を使うのか・種類と使い分け
「どんな時にbe動詞を使うのか」「be動詞にはどんな種類があって、どう使い分けるのか」などについて解説しました。
振り返ると、以下のようになります。
●「○○は~です」「~があります」といった、主語の状態や存在を具体的に説明する場合にbe動詞を使う
● be動詞には、現在形 am・is・are、過去形 was・were の5種類がある
●「主語の種類」と「時制」によって、be動詞を使い分ける必要がある
5種類のbe動詞を使い分けは、慣れるまでちょっと面倒に感じますが、何度も繰り返すうちに自然にできるようになります。
「I am Taro.」「This is a pen.」などの簡単な文でよいので、be動詞を使った文章にたくさん触れるようにしましょう。