英語の人称代名詞【主格・所有格・目的格】の使い方と例文

英語の人称代名詞【主格・所有格・目的格】の使い方と例文 やりなおし英文法

英語の人称代名詞とは、どのようなものなのでしょうか。

また、人称代名詞を学習する際に必ず登場する「主格」「所有格」「目的格」は、なにを表しているのでしょうか。

この記事では、英語の人称代名詞と「主格」「所有格」「目的格」の使い方について、例文とともに解説します。

英語の人称代名詞とは

英語の人称代名詞は代名詞の一種で、人物や物を指し示す際に使われます

英語の代名詞は、名詞の代わりに用いられます。代名詞を使えば、文の中で何度も同じ名詞を繰り返す必要がなくなります!

The boy is Taro. (その少年はタロウです。)
Taro lives in Osaka.(タロウは大阪に住んでいます。)

          ↓
The boy is Taro. (その少年はタロウです。)
He lives in Osaka.(彼は大阪に住んでいます。) 

※ He が人称代名詞

↓ 代名詞を含む、英語の品詞についてはこちらで解説しています

人称代名詞は「人称」と「格」によって、使う単語や語形が変わります。

まずは「人称」と「格」とは何なのか、以下で見ていきましょう。

人称代名詞の「人称」とは

「人称」は、文の中で動作を行っている人が誰なのかを区別するために使われます。

動作主が自分の場合は「1人称」、相手の場合は「2人称」、それ以外の人や物の場合は「3人称」と呼ばれます。

人称代名詞の「格」とは

「格」は、その人称代名詞が文の中で他の単語とどういう関係になっているのか、どんな役割を果たしているのかを表すために使われます。

人称代名詞での「格」は、以下の3つになります。

主格 … 文の主語として使われる 「~は」
所有格 … 名詞の前に置かれて誰のものかを表す 「~の」
目的格 … 動作の対象を表す 「~に」「~を」

人称代名詞の一覧

上で解説した「人称」と「格」をふまえて、人称代名詞を見てみましょう。

まずは、1人称と2人称から。

人称主格所有格目的格
1人称(単数I(私は)my(私の)me(私に)
1人称(複数we(私達は)our(私達の)us(私達に)
2人称(単数you(あなたは)your(あなたの)you(あなたに)
2人称(複数you(あなた達は)your(あなた達の)you(あなた達に)

2人称は、単数・複数どちらの場合も同じ人称代名詞を使います!

つぎに、3人称の人称代名詞の一覧を見ていきます。

人称主格所有格目的格
3人称(単数・男性)hehishim
3人称(単数・女性)sheherher
3人称(単数・物など)ititsit
3人称(複数theytheirthem

3人称複数は、男性・女性・物に関わらず they・their・them を使うことが特徴です!

he・she・it・theyだけでなく、一般的な名詞や固有名詞(特定の人や物の名前を表す名詞)など、すべての名詞が3人称に含まれます。

↓ 名詞についてはこちらの記事でくわしく解説しています

人称代名詞【主格】の使い方と例文

主格の人称代名詞は、文の主語として使用されます。

使い方を例文で確認していきましょう。

I like Japanese food very much.(私は日本食がとても好きです。)

I(私は) は、「1人称単数・主格の人称代名詞」です。文の中で、主語として使われています。

You are students of this school.(あなた達はこの学校の生徒です。)

You(あなた達は) は、「2人称複数・主格の人称代名詞」です。文の中で、主語として使われています。

Youは、単数・複数共通の人称代名詞でしたね。この文では、名詞 student(生徒)が複数形の students になっているため、Youは、複数(あなた達)であることがわかります!

It is a new car.(それは新しい車です。)

It(それは) は、「3人称単数・主格の人称代名詞」です。こちらも文の中で、主語として使われています。

人称代名詞【所有格】の使い方と例文

所有格の人称代名詞は、名詞の前に置かれて誰のものかを表します。

This is our house.(これが私達の家です。)

our(私達の) は、「1人称複数・所有格の人称代名詞」です。house(家)が誰のものなのか説明しています。

I borrowed your pen.(私はあなたのペンを借りました。)

your(あなたの) は、「2人称単数・所有格の人称代名詞」です。pen(ペン)が誰のものなのか表しています。

Her dog is so clever.(彼女の犬はとても賢いです。)

her(彼女の) は、「3人称単数・所有格の人称代名詞」です。dog(犬)が誰の犬なのかを説明しています。

人称代名詞【目的格】の使い方と例文

目的格の人称代名詞は、文中での動作の対象を表します。

Show me the book.(その本を私に見せてください。)

me(私に) は、「1人称単数・目的格の人称代名詞」です。誰に show(見せる)のか、動作の対象を表しています。

I sent you a letter.(私はあなたに手紙を送りました。)

you(あなたに) は、「2人称単数・目的格の人称代名詞」です。誰に sent(送った)のか、動作の対象を表しています。

I couldn’t help them.(私は彼らを助けることができませんでした。)

them(彼らを) は、「3人称複数・目的格の人称代名詞」です。誰を couldn’t help(助けられなかった)のか、説明しています。

まとめ:英語の人称代名詞と【主格・所有格・目的格】の使い方

英語の人称代名詞と「主格」「所有格」「目的格」の使い方について解説しました。

まとめると、以下のようになります。

● 英語の人称代名詞は代名詞の一種で、人物や物を指し示す

● 人称代名詞は「人称」と「格」によって分類される

● 「人称」は、文の中で動作を行っている人が誰なのかを区別、1人称・2人称・3人称がある

● 「格」は、その人称代名詞が文の中で他の単語とどういう関係になっているのかを表す

● 人称代名詞の「格」には、主格・所有格・目的格がある

● 人称代名詞の主格 → 主語として働く

● 人称代名詞の所有格 → 名詞が誰のものかを表す

● 人称代名詞の目的格 → 動作の対象を表す


英語学習初心者の方なら、その人称代名詞が「どんな役割をしているのか」を少し意識しながら英文を読むと良いでしょう。

英語に慣れてくると、頭の中で「これは目的格かな?」などと考えることは少なくなり、文脈から役割を推測できるようになります。

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